レポーターRBC i ラジオナレーション
RBCiラジオ「伝えたい寄言」 平成26年 日本民間放送連盟 ラジオ教養部門 九州・沖縄地区 最優秀賞(第1位)を受賞
2013年6月23日に放送した
RBCiラジオ 「慰霊の日」特別番組
「伝えたい寄言(ゆしぐとぅ)」
が、この度、
平成26年 日本民間放送連盟
ラジオ教養部門
九州・沖縄地区
最優秀賞(第1位)
を受賞しました。
この番組は、
・沖縄戦体験者の証言
・沖縄民謡「艦砲ぬ喰ぇー残さー
(かんぽうぬくぇーぬくさー)」誕生秘話
・與那嶺啓アナウンサーによる
絵本「鉄砲を持ったキジムナー」の朗読
・女優 北島角子さんのウチナーグチによる
「日本国憲法第九条」の朗読
の内容で構成され、
私は前半の二項目の制作と
ナレーションに携わりました。
中でも、「艦砲ぬ喰ぇー残さー」の作者
故・比嘉恒敏さんに関する取材では、
比嘉さんの故郷である読谷村楚辺に
相良武ディレクターと訪れ、
地元の皆様から多くのご協力を頂きました。
本当にありがとうございました。
今回の受賞は、
このご時世に、憲法九条のこと
そして、沖縄から平和へのメッセージを
発信できたことが一番の成果だと思っています。
放送日当日は読谷村楚辺で
「艦砲ぬ喰ぇー残さー」の
歌碑建立式典もありました。
(2013年6/23 歌碑と「でいご娘」さん)
戦争で生き残ってしまった私は
「艦砲射撃の喰い残しである」
と歌った「艦砲ぬ喰ぇー残さー」。
この曲が発表された1975年当時、
人々は一瞬眉を寄せ身を引きました。
殊に、沖縄戦を体験し
辛うじて生き残った人々は、
自分自身が「艦砲ぬ喰ぇー残さー」
だったからでしょう。
しかし、恒敏さんの4人姉妹「でいご娘」
さんが歌い続けることによって
作者の思いは、
タイトルの生々しさを通り越し、
「反戦・平和の歌」として
人々の唇に乗るようになりました。
それは、もう単なる沖縄民謡
というだけではなく、
ウチナーンチュの平和への
メッセージソングとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=yzQCYrm5ssg